30女ののんびりブログ

アラサー女のなんでもない雑食ブログです。

昔の話をしたくなりまして ほうじ茶



私の中の一番古い記憶は、何でもない場面
保育所のテラスの人工芝のあざやかな緑と、足の裏で感じた感触と
やかんでいれたほうじ茶のにおい
季節は夏だったような…


匂いがとても鼻に残っていて、30年近くたった今でも
ふとした時に鼻の奥で匂いがして記憶が鮮明に呼び出される


頭の片隅だけが
当時の保育所の、お遊戯室へむかう人工芝の上でうつむいていて、視界にはただただ人工芝の緑だけが広がっている3~4歳の女の子の目線に変わる


先生の名前も、お友達の名前も覚えていなのに、不思議。
記憶の中に音はなく、色と、においだけ。


ノスタルジック、エモいと検索すると、よく田舎の夕方の風景が出てきたりするが
まんまあの風景のような気がする
空がオレンジとピンクと紫と濃い青で描かれたような
新海誠の映画に出てきそうなきれいな色の夕方の空



小さな山の中のこれまたちいさな町で
当時コンビニなんてものはなく、原付でお母さんの背中におんぶ紐でくくられ保育所へ
どうしてもお母さんと離れるのが嫌で、毎日泣いていたような
原付で坂を下っていく母の背中を泣きながらフェンスにしがみついて見送っていたあの頃を
別に思い出したくもない、浸ろうとも思っていない
なんともない日常の中で急に思い出す



今日も別に、特段何もないのに鼻の奥に匂いが広がり思い出した
だから、なんとなく書き留めたくなったのだ



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…ほうじ茶でも飲んで寝ますか