田舎の小さな小学校の先生って
どんなイメージだろうか

一クラスしかないクラスをまとめ上げて
子供思いで
真摯に向き合ってくれる

どんな問題のある子どもとだって
GTOの鬼塚先生や
金八先生
ごくせんのヤンクミみたいに向き合ってくれる

困ったことがあれば何でも相談できて
何でもないことを話せる
なんて

そんなことない
あれはフィクション

いやまあね、そういう人もいるだろう
全くいないなんて言わない
人による

でも鬼塚先生だってヤンクミだって主要キャラしかメインですくっていない
つるむのはストーリーになるようなメイン５人くらいだろう
一クラス３０人前後、主要キャラの取り巻き以外とまともに話しているだろうか

どのクラスにもモブはいたのだ。名前すら付けてもらえなかったモブが。

そのモブの中の一人が私だった
モブA、モブ①ですらない、セリフも割り当てられない有象無象

花もない、特徴もない
特別悪すぎるわけでも良すぎるわけでもない
秀でた物もなく誰にも何の影響も及ぼさない
いなくても問題のないクラスの中の一人

「先生」に対して私にとってはそんなにいい思い出はない
教師という人にあこがれも特別な思いもない

【担任だって人間だ】
その一言。
クラスできゃぴきゃぴしてる陽キャのほうが明らかに好きなんだろうな、と感じていた。

私のように影の薄い子となんてほとんど話さず、特別用事もなかったら話しかけられた記憶もない
６年間で一度だけ陽キャのことたまたま放課後残った時があった。
その時担任の先生は陽キャの子達だけを車で送っていき、私のことは「歩いて帰れるよね？」と一言。
当時自分が何年生だったのか覚えていないが、
夕方と夜の間の時間。
小学校の裏校庭で一人
「先生だって好き嫌いくらいあるよね、私は選ばれなかったんだ」と感じたことは覚えている

この先生が大好きだった！！！なんて人は、幼稚園から高校まで思い出しても
悲しいかな一人だっていない
きっと今までの人生、私のことを担任に受け持った先生の中で
今の私と会ったとしても「あら、あなた〇〇さんよね？」と思い出してもらえる可能性は０％だと思う

【てめーにとっちゃ４００人の生徒のたかが１匹だったかもしれねーけど
生徒にとっちゃ担任教師（センコー）はたった一人しかいねーんだよ！】

の鬼塚先生の言葉は子供心にぐっと来たなぁ