もうすぐ冬が終わりますね
冬といえばばあちゃんの家はすごい山奥にあり
昔の掘立小屋みたいな家(失礼)だったので
泊まりに行ったときはほんとに寒かったです
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断熱材なんて入っていないような壁
大きな窓から入る冷気
6畳一間の真ん中の掘りごたつにみんなで足を入れて。布団をめくると炭の燃えるにおい
炭の上の網のようなところにみんなの足が乗っていた
石油ストーブの上にあるやかんはシュンシュン音が鳴っていて水がなくなる前にお茶を入れてから水を足す
廊下に箱のままのミカンがひと箱。こたつの上のミカンがなくなると誰が取りに行くかじゃんけんした
大きな窓は寒暖差で曇っていた
窓の向こうにはどんどん降る雪と、すでに積もっているふわふわの雪で真っ白だった
猫はこたつで丸くなるなんて歌があるが、掘りごたつでは猫は丸まれないので顔は出ていたし
雑種の白い犬は外の倉庫に長いロープでつながれていて、駆けまわったりせず外の犬小屋の中で毛布に包まっていた
何を作るでもなくふわふわの雪をかき集める
音はなくて、まるでこの世界に一人ぼっちになったかのような気持ち
空も景色も真っ白だった
雪遊びに飽きて家の中に入るとみんながテレビを見ている茶の間がとても暖かくて
お母さんの隣に割り込んで座った
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大人になり、コロナ化を経て親戚で集まることもなくなり
いつの間にかばあちゃんの家はなくなった
30年前とは雪の量も家族構成も時代も何もかもが変わった
あのときのあの景色は二度と見ることはできないけど
今でも鮮明に頭の中に風景が浮かぶ
私の幼少期の何でもない冬の日の一ページ
もうすぐ春がきますね